前回はホントにまくらでしたね。
こういう文章を書くときは、まくらが一番楽しかったりするわけで、世の中にはまくら営業なんてものがあるわけですが、全く関係がないですね、これは。
今でこそそれなりに聞かれるワードになった創造都市ですが、都市論やまちづくり、文化政策などなど、色んな分野から眉唾ものって思われていたりして、どーせ流行りものだろ?ほら見ろ、うまく行かないじゃないか!と言われたりして、それにはちゃんと理由があって、現場ありきの研究なので、学問のための研究にならないってことがあって。
試しに創造都市に関する本を見ると、ものすごい量の事例紹介ですよ、一番有名なランドリーさんの書いた「創造的都市」って本は、事例のオンパレード。
まあ、ランドリーさんは研究者ではなくコンサルなので、しょうがないとはいえ、事例ばっかじゃ論文作れないっすよ!!
つまり、創造都市論は現場ありきのもの。だから学者さんの受けが悪い。
しかし、だからこそ現場の人達に両手を上げて受け入れられている。ここすごく大事なとこで、創造都市の研究者は皆さん現場駆けずり回ってます。国内、世界、どこもかしこも色んなとこに行ってます。
あ、日本で一番有名な創造都市研究者、佐々木先生は実際に創造都市を作っちゃってます。現場主義、ここに極まれり。もう、凄すぎですよ、佐々木先生。
余談ですけど、どんな学問でも研究者を極めようとすると現場を全く見ない方って結構いらっしゃるんですけど、それってこれから先、大丈夫なんですか?それに比べれば、創造都市研究のスタンスって相当、先に行ってますよ?
で!現場ありきだから面白い創造都市研究なのですが、わたしが注目する理由は以下の3つ。
・産業革命以降の近代化でグチャグチャになってしまった都市を再生できるかもしれない
・日本の都市にピッタリとハマる理想的な都市像が創造都市かもしれない
・誰がいても、何があってもOK!という器のデカイ、懐の広い都市が出来るかもしれない
この3つで言いたいのは、資本主義経済に基づく都市構造を脱して、多様性と寛容性のある人間回帰型都市づくりができるんじゃないかってことです。
おぉ!ちょっと難しい言葉を使いましたが、気にしないでください。
都市の拡大は脳細胞の増殖と似ているっていう研究があって、碁盤の目のような合理化した都市は住みづらくなるという論があったりします。
そこら辺がわかってないのが戦後のまちづくりや建築の罪ですね。
京都もパリも碁盤の目というか計画的に作られた町並みを長い時間で自由に変えて生活している都市ですよね。
あと、差別っていうのは人権の問題じゃなくて、経済構造の一部って言うこともできて、賃金の安い働き手がいないと、忌み嫌われる仕事の担い手がいないと成り立たないのが資本主義経済ですから。
そういったものに限界が来てて、今のうちにうまく脱していかないと、これから先、やばいことになるんじゃないかというのは散々議論されてます。
じゃあ、創造都市はいかがでしょう?
それが僕の活動です。
実際にそういう事例が生まれてきていて、今、一番注目すべきはBEPPU PROJECTですよ、もう、本当に、すごい。
そんな話を以前、某所でしたのですが、ネット上から落ちていました。
あー!やっぱりそうなったか、と思うとこは色々あるのですが、このブログで再掲載できるかどうか、ちょっと確認しますので、OKいただいたら、後日載せますです。
今回はまくらの続きになってしまいましたね、申し訳ないです。
次回は、突然ですが、文化って話をしたいと思います。
たぶん、この講座で一番したい話がこれなんだと思うので。
第三回にして、クライマックス!乞うご期待!!