今日の放送の後で、会場に来ていた方とお話してたのですが、
「私は何も作れないので創造都市って関係ないんですよね」
と言われた。もう、ちょっと衝撃でした。
そうじゃないんです、だからくり☆みりゅやってるんですよ。
創造都市の「創造」が「ものを作ること、クラフト」って誤解されてますね。
みんプロ採択事業の中にも、何かを作ること=創造都市という文脈のものが多いですね。
それはそれでいいんです。しかし、ものを作れない人、作らない人を排除してはいけないんです。
創造都市の第一人者チャールズ・ランドリーさんは日本の創造性のあるものの中に、
・トヨタ方式
・点字ブロック
をあげています。意外でしょ?
みんなが気づくもの、みんなが考えるもの、足を止めて見てしまうもの、聞いてしまうもの、
人間の創造性っていうのが刺激される瞬間は実は都市の中にあふれています。
僕が生活をしていて、創造的だなって思うのは誰かと話をしている時です。
相手の話にはっと気付かされたり、自分の中で考えがまとまったり、思いがけない発言が自分の口から出てきたり、
そういう瞬間が会話の中にはあります、特に飲み会とかでね。
「くそー!昨日の飲み会での話がすごく面白かったのに、二日酔いで覚えていない!!」
そんなこと、よくありませんか?僕だけですか、そうですか。
少ない時間で顔を突き合わせて話をしてみる、それが誰かを刺激することになるかもしれない。
くり☆みりゅがゲストを呼んで、1対1で話をしているのをネット配信しているのはそれが狙いだからです。
駅前のど真ん中なのに場末感たっぷりでお送りしてます、アルコールも持ち込みならどーぞ。
「創造都市は、何かを作ることが大事、だからものづくりが大事、みんなもなにか作ろうぜ!」
がっかりピーマンです。
だいたい、ものを作ることを強いられることが僕には大変に苦痛なんです。
作ったものにマルでもつけるんですか?あなたは何様なんですか?
作らない人はダメな人ですか?あなたの創造性はそんなに小さなものなんですか?
クリエイターが偉い、特権階級になるような都市、ヒエラルキーを作ることが創造都市ですか?
創造性はだれでもが持っているものです。
それが都市を動かすエネルギーになるかもしれない、これが創造都市です。
引きこもっていても、仕事に忙殺されてても、日銭ぐらしをしていても、
創造性は絶えることがありません、だから人間は面白い。
創造都市は面白い都市を作ることです。
それをこの3ヶ月間で少しでも多くの人に見てもらえるように頑張ります。