見当違いな創造都市講座 第四回 〜能登麻美子さんのおかげです〜

山森 達也

2013年08月08日 19:13

ある日の夕方、テレビを見ていたら、とてもステキなナレーションボイスが流れてきました。

「あれ?これは能登麻美子さんじゃね?」

教育テレビ「高校講座世界史」では、その日のトピックスの中心人物が歴史を語るという作りになっていまして、
アニメがお好きな方ならよだれが出るような声優さんが声を当てているんです。
知ってた?ねぇねぇ知ってた?
これってすごくない!?
能登麻美子さんの声が好きな私としては内容そっちのけで、この能登麻美子ボイスに酔いしれていたわけですね、当然です。

そしたら、その日の内容がスゴく面白い。
あれ?こんなコアな内容、高校講座でやるだけなんてもったいないんじゃない?と画面にかじりついて見ていたわけです。
すでに耳はスピーカーにかじりついていましたが。

テーマは東南アジアの歴史。

日中韓と東南アジアの比較ってのは国際文化を考えるときは誰しも一度は考えるテーマなわけです。
この両者の比較をする時によく使っていたのがが大乗仏教と上座部仏教(小乗仏教)なのです。
簡単に説明すると、
大乗仏教はお釈迦さんのおかげで誰しもが極楽に行けるんだから、お釈迦様に感謝しましょう!というもの。
いや、禅宗とか日蓮宗は正確には違うのですが、親鸞の浄土真宗とかはモロにそうですよね。
で、上座部仏教とは修行した人じゃないと極楽行けないっすよ。修行しましょ。しない人は修行した人を大事にしましょ。
という違いがあるわけですね。
で、インド北部でお釈迦様が作った仏教は、山を超えてシルクロードをつたって、中国、韓国、日本へと入ってくる。
これが、大乗仏教で、
海を渡り、スリランカ、インドネシア、タイ、ベトナムと東南アジアに伝わったのが上座部仏教(小乗仏教)です。
同じ仏教でもこの2つは随分な違いがあって、現世と極楽の捉え方が違う。
かたや一年中暑い暑い東南アジア。一年中花が咲いてるし、みんな元気でお盛んなご様子。ネアカですね、おしゃれで華やか、ユーミンみたい。
かたや四季があって、季節は暑かったり寒かったり。花は咲き誇り、そして儚く散っていく。
どうせこの世は諸行無常。切ないですね、ネクラですね。明るい時もあるんですけどね。中島みゆき。

ということで、大乗仏教は中島みゆきで日中韓、
上座部仏教はユーミンで東南アジア!
って教えてくれた、高校の時の矢野先生、お元気でしょうか?
詳しく知りたい方は自分で調べてください。これ以上見当違いな視点を加えると迷走しちゃいますので。

しかし、日中韓と東南アジアの比較にこれを使うのは正確じゃないんです。
例えば、インドネシアはイスラム教の国ですし、フィリピンはキリスト教の国。
日本は仏教の国ですか?と聞かれると「う〜ん・・・!」と唸ってしまうぐらいの的外れ感が否めません。
この違和感に対し、高校講座世界史は、能登麻美子さんは、実に明確な答えを出してくれたのですが、
それをお話するにはちょっと長くなりすぎました。
なので、ここから先は次回に回しましょう。

ヒントは、シータ(c.v.能登麻美子)ですっっっ!

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