私にとってのアンギルジャポニカ

山森 達也

2011年05月04日 03:08

4月19日から始まったアンギルジャポニカ2ですが、
5月1日に終了しました。
たくさんの方にお越しいただきありがとうございました。

4月9日にmotoさんのeel booksのお手伝いで大阪に行きました。
「いや、どこに行けば良いのかよくわかってないんだよね。」
というmotoさん、
「ちょっと待ってください!えっと、次の角、あ!今、通り過ぎた角です!」
といいながらiPhoneでナビをするみどりさん、
てんてこ舞いの二人の後ろで、とんでもない旅になりそうだと思っていました。

大阪到着後、僕は「こぐまレンサ」という漫画と再会します。
僕に現代アートを教えてくれたのはこの漫画だったかもしれません。
やっとこの漫画を買えた喜びと、尊敬するミュージシャンに教えてもらったラーメン屋がうまかった。
なによりも、eel booksを出店した「花まつり市」の空気、みんなの顔がキラキラしていた。
こんなに素敵な時間が世の中にあったんだ。

山門の前で桜を見ながら一服していたとき、
誰かに「おかえり」って言われた気がしました。
なにかこう、上から降ってくるような。
椿にたまった甘露を飲み干すような喜びを感じました。

今、遠くの方で泣き声が聞こえます。
僕の両親が育った場所が、みんなから見向きもされずに泣いています。
あんなにキラキラしていた場所が、変わり果ててしまいました。
僕が今までやってきた全てのことは、
もしかしたら、ここに向かうためのことだったのかもしれないと感じています。

アンギルジャポニカ2の打ち上げの夜、その場所から来た人がいました。
そっか、そういうことなんだと納得できました。
僕自身のルーツを探す旅になりそうです。

来年は浜松を中心に動きながら、その場所で活動したいと思います。
今年はそのために浜松でやるべきことがたくさんあります。


アンギルジャポニカ2は僕にとってそういう時間でした。